電王戦が終わった

毎週見てたのでなんか祭りが終わってしまった感じである。

しかし、第５戦のGPS将棋はヤバかった。三浦さんが「何で負けたのか分からない」と言ってるし、実際ずっと「人間的にはこう指せば良くなる」という指し方で指してた様に思う。

しかしいつの間にか三浦玉はギリギリで寄せられてしまった。人間ならではの大局観を計算が超えてしまった様に映った。

GPS将棋の指し手は新定跡の可能性があるとの事。

まだ羽生さんは出ないと思うんだけど、早く戦わないと完全に勝てなくなってしまうのではないかという絶望感を持った。

羽生VSコンピュータはめちゃくちゃ面白いだろうし、羽生さんも興味を持ってそうだったけど、羽生が負けてしまったら羽生より強い人間はいないのでコンピュータの方がハッキリ強いと言う事になってしまう。

「それで将棋の楽しさは変わらない」と誰かが言ってたし、実際僕もそう思うけど、遠い将来には棋士という職業が無くなってしまうような気がしてしまった。

僕は世の中の仕事が機械に置き換わって、ガンガン人間の仕事が無くなって欲しい派で、ラッダイト運動みたいな事は愚の極みくらいに思っているのだけれど、将棋についてはなんか複雑な気持ちになった。

小飼弾さんが機械ができなくて人間ができることは楽しむ事である的な事を言ってて、その通りだと思うし、将棋は楽しくてやるものだから別に無くなる事はないのだけれど、谷川会長の苦い顔が最後印象的だった。

約ひと月、とても楽しませてもらったと思う。EDのPVでは泣きそうだった。

お疲れさまでした。