ゆっくりするブログ

最近SNS中毒になっていたのでゆっくりしようと思って。

具象と抽象

もやっとしたことを言う人がいる。

「あれはああいう感じで」「あんときのあれみたいな感じで」

こういう時、「抽象的な事を言う」という風に表現されることがあるが、それは違うと思う。

むしろ逆だと思う。

これを言っている人の頭の中には、「あれ」が具体的なイメージで存在していて、それを正確に伝えようとしているのだ。

バーっと来るボールに対してクワッとバットを振ってバキーンと左に流す、みたいなことを言っている長嶋監督の頭の中には自分が打席に入っているときの感覚が完璧に再生されていて、それを正確に伝えているだけなのだ。

ただこの方法には問題があって、受け手が同じ感覚を共有していないと理解が出来ない。

その逆の抽象的な表現とは、言葉で説明されている状態。定義がしっかり決まっていて、その定義内のものであればすべて当てはまる。それは、自分が扱いたい具象そのものズバリでなくても良いという事だ。

言葉は感覚を翻訳したものだ。その翻訳物をうまく扱うという事が抽象的な思考なんだ思う。

自分は言葉を自分の感覚に再復元しなければ扱う事が出来ない。抽象的な思考が苦手だ。だからもやっとした言葉を使って、具象を表現してしまう。

(pplog 00:40 Tue 04 Feb 2014)