ゆっくりするブログ

最近SNS中毒になっていたのでゆっくりしようと思って。

企業戦士

前から、ビジネスと戦争は似ていると思ってたんだけど、それは勘違いだった。戦争の形の中のひとつがビジネスなのだ。

人間は頭のいい動物だから、いろんな事を改良して、豊かな社会を作り上げてきた。しかし、人間も、まだ克服できていない地点がある。

それは、適切に資源を配分するということである。

他の動物だって自分たちの群と違う勢力には徹底的に交戦したり、モノを奪い合う生き物もいると思う。それは彼らの本能がそうさせているのだ。だから、人間も本能に従って行動しているにすぎない。

人間は計算をする事ができる。計算すれば、食物の廃棄量が世界の飢餓を補う量を遥かに超えていることが分かったり、ホームレスより空き家が多いと言う事が分かる。でも、それが配分される事は無い。

ビジネスも戦争も、資源の配分の一つの方法だと思う。俗な言い方をすれば、パイの奪い合い。本当はそんな形をとらなくたって、分けてしまえばロスが少なくすむ。でもなかなかそれはできない。本能的に無理なのである。本能には勝てないのだ。

自分もビジネスの中で生きている。会社に属して働いている。会社での仕事は楽しいし、環境もいい方だと思う。でも、「気分はもう戦争」というか、釈然としないものを日々抱えている。

「惑星をつぐ者」の第1話で、主人公バラダット・ナイブスは自分を密告した男を助ける。なぜかというと、その密告した男は盗んで手に入れた貴重な水をくれたからだ。ナイブスは指名手配をされながらも宿敵Jを追っている。密告した男はナイブスに問いかける。

「なぜ、こんな生き方を選んだ?」

「仕方なくさ。あんただって仕方なく水を盗んだろ?」